虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
鈴は今、藤堂さんの隣で眠っている。
なぜだか、俺達が来る前に、必ず花が供えられていた。
それが――――たまらなく嬉しかった。
「睦月・・・お前の未来は、俺達が引き継ぐからな」
そう、呟く土方さん。
今は、力強い目をしている土方さんも・・・
鈴の葬儀の時は、静かに涙を流していた。
「・・・じゃあ、そろそろ行くか」
「はい」
俺達は、周りより少し遅れて屯所を出発することになっている。