虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


「男なのに刀を握ったことがないのがそんなに以外でしたか?

どうしますか? 追い出しますか?

好きにしたらいいじゃないですか。 すみませんね、ひ弱な男で」



至って無表情で一気にまくし立てる。


“弱い”そんな風に見られるのが嫌だった。

悔しくて唇を噛む。



土方達は唖然としていたが、すぐに正気を取り戻し首を振る。



「いや、そうゆう訳じゃなくてな・・・追い出したりはしねぇよ」



近藤さん達もうんうんと頷く。


「一応やってもらうか。誰かに教えてもらうように言っとくから、昼まで練習。その後試験でいいか?」
< 99 / 858 >

この作品をシェア

pagetop