ハンドパワー

なんで?  どういうこと?

思い出すことが怖くなってきた。

「温秘はなにも悪いことをしてない。
だからそんなに謝らなくていいんだよ」

私を抱き締めながら言ってくれた。

「春さん…」

そして私たちはご飯を食べた。

「ねぇ   春さんって」
親のこと死ぬ前までどう思ってた?」

「どう思ってたと言われても…
ただかけがえのない存在だったよ」
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