ハンドパワー

「そうだよね」


「いざとなったら、俺を頼りにしていいから。」

「わかってるって」


そして合田さんは、私の部屋から出ていった。

・・・・・の前に


「下の名前で呼べよ〜

合田さんは  もうだめだぞ〜」


と言われた。

いまそれどころじゃないのに。


いいよね、私みたいに辛い過去があるわけじゃないから。


きっとそうだよ。
< 113 / 576 >

この作品をシェア

pagetop