ハンドパワー

「いいよ」


とうとうこの日が来たんだ。

この人を呼び捨てにする日が。

そして私はハルのベッドから降り、自分の部屋に戻った。


そういえば…  さりなちゃんの存在…

私はあの子のお陰で、どんどん思い出していってる。


辛い過去や嬉しい過去…


あのままあの子と一緒にいれば、全てを思い出すのかな?


でも怖い。



自分が殺したことを確認するのが怖い。
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