ハンドパワー

でもこの人を運べるくらいの力のある、先生がいるのか?

もしいなかったら、時間のロス。

他に方法は…


自分で運ぶしかない。


短時間で考えた案は、この2つ。


新くんをおぶって、職員室に運ぶ。

何の力も使わない、自分の力だけ。

これはスッゴクきついよ。


「温秘?」

おぶってるときに、掠れながらも私の名前を呼んでくれる新くん

「ごめんね、新くん
こんな目に遭わせて」
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