ハンドパワー

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ねぇ、お母さん」

「・・・・・・・・・・」


家にいる私たち。

最近はいくら呼びかけても、応答してくれなくなった。


「お母さんってば!」

「なによ!  しつこいね!
さっさと用件を言いなさいよ!!」


「かあさ…ん?」

泣きそうになった。


「おとうさーん!」

「なんだよ」


冷たく答える私のお父さん。

私が言える言葉は

「ごめんなさい!」

しかなかった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


現実に戻る今、なにもすることができなかった。

何であんなに両親は冷たく接しているのか?

今ではわかんなかった。
< 240 / 576 >

この作品をシェア

pagetop