ハンドパワー
「あんたにあたしを、力で倒すなんて、そうそうできない」
「あ?」
そして私は思いっきり腹を殴ってやった。
「ぐほっ」
見事に倒れた。
そして新くんは、幼児をプールサイドに打ち上げているときだった。
「急いで上がれ、新!」
「え?」
新くんは私の方を振り返る。
私が新くんに命令した理由は、他の男が新くんが入っていたプールの栓を抜いていたからだ。
でもその思いは届かず、どんどん水が抜ける威力に足を取られる新くん。
「温秘、何とかしてよ!
このままだと新くんが飲み込まれて、死んじゃうよ!」
一度は立つことができ、歩こうとした新くんだけど、
足をとられ、倒れてしまった。