ハンドパワー
「でも…
私にはなにもできてない」
「あんたにはあの力があるでしょ」
「だからその力はもう使わないんだよ!」
「人の命が懸かってるんだよ!!
温秘は新くんを殺そうとするの?
温秘だったら救える命だよ!!」
「あの力を使ってももう、傷つけるだけだよ!」
「あの力を使わずに、ただ新くんが死ぬところを見るの!!?」
そんなこと言われても…
私たちがいい争いをしているところを、多くの人が見ていた。
[聞いたよ、蘭ちゃんから。
小さい頃は好奇心旺盛だったんだろろう?
だったら、今も生かせよ!
好奇心で開けろよ]
わかったよ、新くん。