ハンドパワー
思った通り、立つことすら困難だ。
「温秘!頑張って!」
蘭から声援が送られた。
新くんはいつの間にか倒れていた。
そして私は水の流れる方向とは逆に、水を押した。
さすがに水の威力はすごい。
こんな強大な力でも、こんなに苦労することがあるなんて、知らなかった。
徐々に疲れてくる私。
そして一瞬、動きが止まってしまった。
「温秘?」
蘭の声で、再びことを進ませる自分。
徐々に薄くなっていく、神秘の力。
今までに力を使ってるときに、それが薄くなっていくことなんてなかったのに。