ハンドパワー
ベッドを背もたれにして座った。
「まずはなにから話そうかな」
やや上機嫌になってるのを見ると、気持ち悪くなる。
「どうして私が通ってる学校に来たの?」
「聞きたい?」
「そりゃそうでしょ…
私の過去を知っている人が近くにいたら困るから」
「葉館幼稚園にいた人の大抵の人は、今までずっと同じところにいてさ…
時々あんたのこと話す人いてさ…
今どうしてんのかなぁって思って」
「それで来たの」
「まぁな」