ハンドパワー


「やめてよ…  怖いよ…」

「ふっ!
俺の忠告には応えなかったくせにか?

それなのに俺に忠告する気か?」

「やめてよ!!!」


「大声出すなって!!
親に聞こえるだろう!」

押し倒され口を抑えられた。

涙が限界に達した。

「泣くんだ? 俺の気持ちも考えずにさ…

ふっ」


「離してよ!!

あんたが忠告?
何を私に忠告したって言うのよ?!」

「知らねぇよな! お前に俺の気持ちなんか」
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