ハンドパワー
「温秘ちゃんは、普通に男の同級生の部屋に入れるんだな」
渡辺貴雄に嘲笑いながら言われた。
「どうしてあなたがこんなところにいるんですか?」
やばいよ…
今私がいる部屋に、北郷勇人と渡辺貴雄がいる…
何されるかわかんないよ。
初めてここに来た恐怖感を感じた。
「まぁいいから座りなよ」
渡辺貴雄に言われ、私は隅の方に座った。
そして北郷勇人と渡辺貴雄がボソボソと話始めた。
「今からお前の過去を存分に話してあげるから」
北郷勇人がわざわざ顔を近づけて言った。