ハンドパワー

そして無事、帰宅完了。


「ただいま〜」


「お帰り。
今日はご機嫌だね、どうした?」


家に帰ると、合田さんが出迎えてくれる。


ちょっとした変化に気づいてもらえるって、嬉しいことだな。


「久しぶりにあの力を使って、人助けができたからさ…」


「そうか。 それはよかった。
今日は楽しかったか?」


淡と答える彼だけれども、内心は喜んでくれているだろう。


「うん、本当に楽しかった。
ありがとう」


「テンション高い時に言うけどさ、
そろそろさん付けやめない?」


え? どうしたんだろ、いきなり。


ううん…

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