ハンドパワー

「考えとくね」


「そうか…」


そのままの上がったテンションで彼の願いを交わす。


そして私は自分の部屋に戻って、荷物を下ろした。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
3歳の時。


「今日ね、またお友だちの役に立てたよ」


幼稚園から帰ると、早速両親に報告。


「そっか〜?
温秘、偉いねー」


「さすがだな!」


お父さんもお母さんも満足げだった。



「あつぃちゃんのばかぁ!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

え?   一瞬冷や汗が出てきた。


何で?
どうしてバカ呼ばわりされるかわからなかったから。

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