シークレット?スキャンダル!
そう思っているうちに睡魔が襲ってきて、いつの間にか寝てしまっていた。
そしていつも同じような夢を見る。
『あたしは歌を歌いたいの』
『いい加減にしなさい!』
『ピアノはもう辞める!』
あの頃、あたしはピアニストとして期待され続けてきた。
そのプレッシャーと、歌いたい気持ちが爆発してた。
あの頃、そのままピアニストを続けていたら、あたしは世界に羽ばたいていたかもしれない。
でも歌うことは自分が選んだ道。
諦められない。
ーーピピピピ、ピピピピ
「……ん…」
電話…?
もう、ご飯の時間…?
あたしはケータイを取った。