シークレット?スキャンダル!
『天音?』
「光くん!?」
『寝てた?』
「ちょっとだけ…」
『あ、もしかして起こしちゃった系?』
「ううん、大丈夫。もう起きなきゃいけなかったし」
『そっか、』
「でもいつもより電話かけてくるの早いね?」
『ちょうど空きの時間出来たから』
「そーなんだ」
光くんとの電話は、会話が途切れることがない。
それくらい楽しいの。
「あのね、光くん」
『ん…?』
「夏が終わったらさ…話したいことがある」
『話したいこと?』
「うん、」
あたしの夢を、聞いて欲しいの。
このままずっと光くんに言わないでおくのって、やっぱりダメな気がする。
光くんはあたしにとって、大切な人だし。