シークレット?スキャンダル!
「それより兄チャン、こんなところに一人で来るなんて珍しいもんなだね」
「本当は二人だったんすけどね…」
「なんだ。振られたんかい?」
「違いますよー。渋滞に巻き込まれてこっちに来るの遅くなるみたいで」
「ありゃ。兄チャン都会もんだろ?そりゃ大変だな」
「あはは、ほんと、」
「ゆっくりしていきな、」
「ありがとうございます、」
おじさんにもらった暖かいお茶を飲む。
俺って純粋な都会っ子だから、こういったほのぼのとした町並みはすこし憧れたりする。
将来こんなとこ住みてぇな…。
でも仕事行くのに時間かかるから、やっぱ無理、つーかダメだ。
天音ほどでもないけど、俺も仕事人間だからな。