あなたの心にいる人は… (完)

「死んだのが私だったらいいってみんな思ってるのに！私が死ねば良かったのに！なんでなの！？なんで死なせてくれないの！！？」


廉はただ私にされるがままになってる


「死なせてよ………」


廉をつかんだまま頭を下げる


「お願いだから死なせてよ………お願い……廉」


「死ぬなんて許さない」

頭の上から聞こえた廉の声は低く震えている


「死ぬなんて許さない。葵が死のうとしても絶対死なせない。絶対。何度でも助ける。何て言われようと死なせない。」

「………」

「死ぬなんて許さないからな！」