あなたの心にいる人は… (完)
木材や釘などを買うと次に向かったのはペンキ屋さん

日曜大工でもするつもりなのかなぁと見守ると

「赤と青ならどっちがいい?」

そんな質問を急にされて私は思わず

「赤」

と答えた

「だと思った」

廉の行動が全く読めない

さっさと赤のペンキをかごに入れて先へと進む廉の後ろから私はただついていった

ペンキも買い終わると再び車に乗り

「次だ」

と廉はまた家とは全く逆方向に車を走らせた

廉は何をするつもりなんだろうか、、、

「疲れたなら寝てた方がいい」

考え事をしていた私が具合でも悪そうに見えたのか廉はちらりと私に目を向けた

「大丈夫です」

「葵」

「はい?」

「今日は考えるのやめにしてくれないか?」

「へ?」
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