あたしの甘ーい幼なじみ



本当は、その優しさが重荷だった


たまには本気でぶつかって欲しかった


言いたいこと、言って欲しかった




叱ってほしかった

慰めてほしかった




でも今はすべて





「羽衣子」






この人があたしにくれるんだ―――





終聖が、あたしをしっかり包み込んでくれた



受け入れてくれた


本当にあたしの大切な人








「あーあ。遊園地無くなったな。」



帰り道、隣で終聖が呟いた。




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