水面に映る影は永遠へ続く


私は身体を丸め、両手で顔を覆う。



「私は土方さんが好きなんだよ…。誰よりも土方さんが好きなんだ…」



もう自棄だ…。



私を知っている彼は今、此処にはもういない。



だったら、今の土方さんにどんな風に思われても構わない。



今はもう、名前を呼ばれることも温もりを感じることも出来ないのだから――…。






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