水面に映る影は永遠へ続く


「俺が失っているのは多分、お前のことだろ?俺の中の何かがそう言ってんだ」



土方さんは私の身体の方向を変えると、涙が伝う頬に触れて来た。



「今はお前の記憶がない。だったら、俺が忘れているお前を俺に教えてくれ」



真っすぐ見つめて来る彼の瞳…。



彼の言葉が嬉しすぎて、私の頬に涙が伝った。



記憶を失っていても、私が土方さんを好きなのは変わらない。





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