水面に映る影は永遠へ続く


「土方さん!?」



「この体勢…、前にも…。うぐっ」



彼を襲う痛みは治まるどころか、ますます強まっているように見えた。



一体、何が…?



「土方さ――ッ」



「妃…絽…」



呻き声の直後に聞こえた私を呼ぶ少し掠れた彼の声…。



私は聞き間違えかと思って、声の方を見遣る。




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