水面に映る影は永遠へ続く


彼女が去って行った方を見たら、沖田さんと視線が合う。



「沖田さん、あの…」



「貴女が言いたいことは分かってます。俺は貴女を諦めますよ。でも――」



沖田さんは優しい笑みをこっちに向けると、私の腕を引っ張った。



そして、私の頬に柔らかい感覚がした。



「諦めるんだからこれは許して下さいね、土方さん」



彼の唇が離れると、私はキスされた頬を押さえる。




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