水面に映る影は永遠へ続く


寝間着越しに感じる温もり…。



記憶をなくしてから今日まで、恋い焦がれていたこの優しい温もり。



私はそれに縋るように、彼の背中に手を回した。



「今日は随分と甘えん坊だな、妃絽」



「だって、今まで土方さんが記憶をなくしてたから傍にいても、傍にいる感じがなかったし…」



だから、記憶を取り戻した後くらい甘えたい。




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