水面に映る影は永遠へ続く


「ったく、こっちの気も知らないで…」



すると、土方さんはモゾモゾと動き、体勢を変えた。



変えられた体勢は何故か、私を組み敷くような形だった。



真っすぐと私の瞳を覗き込んで来る彼の瞳。



私も逸らさずにじっとその瞳を見つめ返す。



「もし、あのまま俺が記憶を失っていたらお前はどうする?」



「多分、どうにかしてでも思い出させたと思う…」



私の返答に、土方さんは苦笑を漏らす。






< 154 / 270 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop