水面に映る影は永遠へ続く
妃絽Side


真っ暗で何も見えない場所。



私はお腹の子と一緒に此処にいるしかないんだ。



彼に必要としてくれないなら、私は――…。



『なぁ、総司、斎藤…。もし、妃絽がこれからも眠ったままだったら俺はどうすれば良い?』



ふと暗闇から土方さんの声がした。



私は閉じていた目を開けた。



目の前は暗闇しかない。



でも、確かに彼の声がした。





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