水面に映る影は永遠へ続く


身体に感じる不自然な重み。



畳に倒れた私の身体は酔っ払った彼に組み敷かれるような形になる。



縺れるように私の足と土方さんの足が交わっていた。



ふと顔を上げれば、目元を紅潮させた土方さんと視線が合った。



「土方さん、どい――っ!」



視界がぼやけたかと思うと、唇に柔らかい感触が落ちる。



それと同時に口の中にお酒の独特のツンとした感じが広がった。







< 69 / 270 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop