水面に映る影は永遠へ続く


正確に言うと私の身体に抱き着き、離れない。



無理に離そうとするとその回された腕に力が入り、離れることを許さなかった。



「まったく、もう…」



溜息を吐きながら多少乱れた服を戻し、窮屈な体勢をどうにか変えた。



そして、抱き着いたままの土方さんの髪に触れた。



サラサラと指の隙間を落ちる髪…。





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