水面に映る影は永遠へ続く


「今は忙しいんだよ」



「おにぎり食べるだけじゃん」



「その手間も今は惜しいんだよ」



土方さんは私の方を見ずにそう告げる。



この頑固男…。



私はへたれることなく、何度も彼を休ます為に説得した。



「休んでよ」



書き物との視界を遮るように顔を彼の前に出す。



「無理だ」



彼は邪魔だと言わんばかりに私の顔を避けた。






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