演じる私を愛した貴方
振り返ると匠がいた。
会うのは2年ぶりくらい?
チャラそうな感じは相変わらず。
さらにあご髭なんか生やしちゃってる。

「匠! 帰ってきちょったん?」

「うん、年末だからね」

「年末だからねっち……なん関東人気取っちょうん」

「別にそんな……あ、その人もしかして彼氏さん?」

さっきまでのイライラはどこへやら、亮太はキョトンとした表情で私たちを見てる。
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