《俺様的》彼女の手なずけ方
それと同時に、こんなことになってる自分を恥じる。



明日学校に行ったら、みんなを問い詰めなくちゃ。



ううん、大体の予想はついてるけどね。



「ゴメンね…」



「なにを謝ってるの?」



「誰かが、あたしに嫌がらせをしてるんだと思う。おばちゃんにまで迷惑かけてごめんなさい……」



小さくなっていると、おばちゃんがあたしの肩をたたいた。



「気にしなくていいのよ。残りは、近所におすそわけするわ。ちょうど下の階のお友達が、今日たくさん人を呼ぶって言ってたからあとで持って行って来る」



「おばちゃん……」



「葵ちゃん、なにがあったかわからないけど…負けちゃダメよ」



「え……」



「こんな卑怯なことをする人に、絶対に負けちゃダメ」



「うん……」



おばちゃんがギュっとあたしを抱きしめてくれて、温かさに包まれる。



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