《俺様的》彼女の手なずけ方
お母さんが…あたしを、守るために。



お父さんと暮らし始めたのは、小学校に上がる前だったはず。



物心ついたときには、お父さんは単身赴任をしているからと聞かされていた…。



ずっと…なにもかもひとりで抱えて、生きていたんだ…。



「女手ひとつであなたを育てる覚悟だったらしいけど…やっぱりひとりでは無理なこともでてきて。

あたしに助けを求めてきたの。だからこっそり、篠原くんに連絡したのよ」



「おばちゃんが!?」



「そうよー。篠原くんは、俺の子じゃなくても育てるってきかないから驚いちゃった」



お父さんが…そんなことを。



うちの両親は、超がつくほど仲がいい。



それは、子供のあたしも羨むほど。



「あとで葵ちゃんのお母さんにこっぴどく怒られたけどね」



テヘッと舌を出して笑うおばちゃんを見て、涙がでてきた。



「ありがとう…お母さんに、手を差しのべてくれて」



「なに言ってるの。自分の妹だもん、当たり前よ。それに、葵ちゃんもあたしの子供と同じだから。

いつまでも、ここにいていいのよ」



ギュッと抱きしめられ、涙腺がゆるくなった。



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