《俺様的》彼女の手なずけ方
「どうしたの?」



抱きしめられたままポンポンと肩を叩かれ、安堵感が増していく。



「好きな人に婚約者がいて…それを壊してまで一緒にいていいのか、わからないの」



「まぁ…そうなのね。葵ちゃんも、あの子と同じね。人を気遣うようで、結局は誰も信じていないの」



それを聞いて、胸がズキッとした。



「誰も…信じてない。あたしが?」



「そうよ。窮地に追い込まれないと、こうやって頼らないんだから。

その相手のことも、信じているなら…本音で話してみるべきよ」



ナルと…本音で話す?



「そんなことしたら、きっと…強行突破する。それこそ親の面子を潰して、アイツの人生めちゃくちゃになる」



「そうじゃないのよ。葵ちゃんの思うようには、ならないかもしれない。相手を信じて…ちゃんと話し合うこと。まずはそれからよ」



おばちゃんは、あたしがナルのことを言っていると、わかってる?



わかってないよね…きっと。




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