お嬢様になりました。
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目を開けると真っ白な天井が広がっていた。


ここ……何処?



「葵……っ」



名前を呼ばれ横を向くと、目に涙を溜めたお祖父ちゃんが居た。



「お祖父ちゃん……どうしたの?」



私が笑うとお祖父ちゃんも微笑み、そして涙を流した。


その涙を拭おうと手を伸ばすと、お祖父ちゃんの大きくてシワシワな手に掴まってしまった。



「私、何でこんな所にいるの? ここ家じゃないよね?」

「ここは病院じゃよ。 本当に無事で良かった。 本当に……っ」



そうだ……私ストーカーに捕まって、殺される所だったんだ……。


まだ頭がボーッとしてて、よく思い出せない。



「お祖父ちゃん、泣かないで……心配かけてごめんね」

「何を謝る事があるんじゃ……謝らなければならんのはワシの方じゃよ。 気付いてやれず、すまなかった」

「話、聞いたの?」

「あぁ、鳳の倅からな…… 。頭を下げて謝られた……黙っていて申し訳なかったとな」

「そんなっ……玲は何も悪くないっ!! 私が誰にも言わないでってお願いしたのっだから……」

「分かっておる。 誰も悪くはない。 悪いのは全部、犯人じゃよ」





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