お嬢様になりました。
とりあえず桁違いのお金持ちって事だよね?


そんなところに私が突然入り込んで本当にいいのかな。



「お前やっていけんのかよ」

「華の話聞いて不安になってきた……」



お腹の底からため息が出てきた。


浅賀さんは環境が変わるとは言ってたけど、そんなに凄い環境の中に身を投じる事になるとは思ってなかった。


あの時点では。



「ごめんね、私余計な事言っちゃったよね?」

「ううん、教えてくれて助かった。 ありがと」



シュンと落ち込む華に私はそう言った。


いずれ知る事だっただろうし、華が教えてくれなかったら恥をかくところだったかもしれない。


自分のお祖父ちゃんの事なのに何も知らないなんて変だよね。



「何かあったら直ぐ連絡しろよな」

「竜樹……」



いつもはふざけた様子の竜樹がいつになく真剣な面持ちでそんな事を言うものだから、涙腺が緩みそうになってしまった。



「そうだよっ!! 一人で無理しないでね? 離れても私たちはずっと繋がってるんだからね!!」

「華……二人とも本当にありがとう。 二人と離れるのは寂しいけど、私頑張るから」



私よりも先に華が泣いてしまった。


だけど、最後にはいつもの様に笑いながらお昼の時間を終わる事が出来た。





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