視線の端には
俺はそう言って、
自分の席に戻った。

ところが、
10分たってももどってこねぇ。
20分経つ頃になつきは戻ってきた。


俺はものすごく機嫌が悪かった。
福井と何してたのか。
まさか、OKしちまったなじゃないかとか。そんな事ばっかり俺は考えていた。


放課後、なつきは俺より先に教室を出た。
あいつ・・・
今日も一人で帰るつもりか?

なつきは、まったく自覚なしだが、
ものすごく男子からの人気が高い。
一人で帰らせるのは危険だ。

急いで後を追う。
階段に差し掛かったとき、
なつきが足を踏み外した。

『っぶねぇーな』
なんとか間に合った。

なつきは何で?って顔をしてる。
『帰るぞ!』
俺がいわなければ、きそうもない。

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