夜空に花火
私とナナコは同じ科だから、進級してもクラスは一緒。
始業式の学校は、昨日入学式を終えたばかりの一年生が混ざっていた。

「うちらが入学してからもう一年経ったんだね!」
ナナコの言葉を聞いてふと一年生に目をやる。
これから始まる生活に目を輝かせているようだった。

「学校終わったらカラオケいこっか!」
私が言うとナナコが答えた。

「ごめん!今日は先約があるんだ!」

このときからナナコに度々、遊びの誘いを断られるようになった。
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