先生、スキ
私が車を降り
駅前に向かう。
心臓は緊張で破裂しそう。
そして緑公園の時計下に座った。
ふと時計を確認する。
予定より15分も早く来てる。
私、絶対馬鹿だよね。
「ちょっと、お姉さん♪
こっちで遊ばない?」
こんな緊張感の中に
知らない奴がずけずけと話しかけてきた。
「は?嫌です。」
「え~?そんなこと言わずにさあっ」
無理矢理手を引っ張られる。
痛い、離して。
声に出そうとしても出なかった。
その手が怖い、怖くて仕方ない。
「コイツ、俺の彼女だから」
・・・先生だ。
あの時と同じ、あの声。