先生、スキ
「あ、もう10時!
時間経つのって早いね?」
私がそう言って笑うと
彼は真剣な表情を見せた。
「・・梨菜といるからだよ」
そう耳元で囁かれた。
絶対、私顔真っ赤だ。
「尚人なに言ってんの?おかしーっ」
おどけてみせた。
あまりにも尚人の顔が真剣だったから。
「本気だよ!!今の超恥ずかしかったんだから!!」
また子犬尚人に戻ってる。
「私、お風呂行ってくるね~」
パタパタとスリッパの音をたて
私はお風呂場へと向かおうとしたときだ。
グッと力強く尚人に手を握られる。