明日もいつも通りに、会いましょう。
…男性か?
自分の父親と同じくらいの年齢。
背が高く、
影が頼りなく感じるが、
でもがっしりとした体つきのせいかあまり弱々しい印象はない。
彼は何かを持っているようにも見えたが、
いくらじっと見てもはっきりとはわからない。
逆に見れば見るほどその持っているものも、
人物もぼんやりとしてゆくようだった。
やがて、
そのひとは俺に気付いてこう言った。
「…君には僕が見えるんだね?」
不思議なことを言うひとだな、
と思った。
それが最初で最後に会った、
「彼」だった。