ほんとに、スキ?
この日の放課後、
私はずいぶん迷ったけど
いつもどおり、こうちゃんの病室へ行くことにした……
「緊張、するなっ……」
病室の前で入るかどうしようか戸惑っていると、
トントンっ
と肩を叩かれた。
「ッ……!!!」
私が振り替えると、
そこに立っていたのは
……こうちゃん。
「こうちゃんっ……」
私は思わず抱きつきそうになる。
「昨日の……人?」
そっか……記憶ないんだったね。
私はこうちゃんに、
「うん。……クラスメイトの、
牧野 実冬って言うの。
よろしくねっ!!!」
笑顔でそう言った。