ほんとに、スキ?
「俺は平気!!!
ちゃんと口止めさせるし。」
「口止め?」
「あぁ。一応、あいつのこと調べたからな。」
このとき少しだけ、
私は愁くんが怖いと思った。
「あ、一つだけ聞く。」
「な、なに?」
「あいつは、女をとっかえひっかえしてる。毎日のように、名前もわかんねぇような女と寝てる。……お前ともし、付き合えても女グセが直るかはわからない。
そんなやつでも、やっぱりスキか?
……俺はお前に幸せになってほしい。
お前が決めた道なら俺は何も言わねぇ。
けど、後悔してほしくねぇんだ。
今すぐに答えはださなくていい。
ゆっくり考えてから決めろ。」
静かにゆっくりと私の目を見ながら
そう、言った。