キミの全て【BL】


「あ、そういえばテスト近いよね。」

紅がそう言うと葵は勉強しなきゃねと穏やかに言っていると
桐谷は『ず~ん』という効果音がつきそうなぐらい顔色が悪くなっていた

それもそのはず…桐谷はもともと勉強ができないのに授業もサボっているから
高校に入ってから最下位しかとったことがないという記録を持っている。


「カズ大丈夫?」

「カズ君?顔色悪いよ…」


「俺…次のテストで最下位だったら
 進級が危ういって言われてた…」

「「え゙!?」」
「どーするのカズ君!?」
「そうだよ!!どうするの…
 今のままだったら最下位確実でしょ!?」


本当にどうしたものか…

俺は今人生最大の
絶体絶命のピンチだ…

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