アタシは見てしまった。






「……………………え?


でも、オレは一花を………」




好きだなんて言うの?

兄妹なんだよ?


「一花の代わりでいい。

一花って呼んでもいいから!」



一星にしがみつきながら

あたしは泣き叫ぶように言った。



「奈々…………でも

オレなんかでいいのか?

そんなすぐに彼氏になんて……」



「好きなのよ!

ずっと前から一星が好きだったのに!

こんなの……酷いよ……」



兄妹なんて幼なじみよりもっと

深いものを持っていて

あたしの付け込む隙なんて

これぽっちもない……………………。



そう思ったら

なんかすごく悔しかった。








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