アタシは見てしまった。
ハルカのおかげでなんとなく
文化祭の憂鬱さが少なくなったような
そんな気がした。
あたしも屋上から出て
教室へと入ろうとすると
「奈々…………!!!!」
ずっと会いたかった
一星の声が聞こえた。
「ごめん。入院中お見舞い行けなくて。
これ作っててさ。」
ニコッと笑う一星の手には
ふりふりのエプロンを持っていた。
「なに………、これ。」
「衣装。下手くそだけど気持ちだけは
ちゃんと入れたから。」
下手くそでもなんでも
その気持ちに泣きそうになった。