アタシは見てしまった。
「あー!そうだー!
あたし買い物頼まれてたんだ!
ってことで、今日は先に帰るね!」
バレバレの嘘をつき、あたしは走った。
一星はあたしが嘘をついてる事は
きっと分かってたと思う。
きっと
………………泣いてることも分かってたんだ。
だけどあたしを追いかけて
腕を掴んでくれないのは
一星の気持ちがまだあたしに無いって事。
ある意味、一星の優しさだと思った。
好きじゃないのに
そんなことされたら傷つくから。