アタシは見てしまった。
すぐに玄関に目を通す一花と
ほんの数秒目が合った。
「あ!一花もびっくりしてんでしょ?
あんたも早く彼氏作りなよ~?
ほんとおっとり過ぎるんだから。」
一花をからかう美代子ちゃんが
もう一言言ったときだった………_。
「一花も奈々みたいな
ハキハキとした子だったらねー…。」
「…さいっ!うるさいっ!
あたしのことは放っておいてよ!」
美代子ちゃんの言葉を遮り
一花は感情的に叫んだ。
あたしの顔を睨みつけると
半泣きになりながら
素早く階段を登って行った。