最愛
*+藍+*


目が覚めると見慣れない部屋だった。

ゆりのとこに来てたのか。

昨日、あのまま眠っちゃったんだ。

ゆりは・・・・・?

ジャーーー

後ろから水の流れる音がして振り返る。

「あっ起こしちゃった?ゴメンね」

ゆりが台所に立っている。

「おなかすいてる?ご飯もうすぐできるよ~」

母は強し、ってこういうことなのかも。

「食べる。カフェオレある?」

「コーヒーも牛乳もあるから作ってあげるよ」

笑顔でそう言うゆり。

「ゆり・・・・あんたあたしのとこに嫁に来なさい」

思わずそう言ってしまう。

「クスクス、何言ってんの~?」

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